これは、
2019年に行った、【生前整理講座】の実際の台本を元に
抜粋して作成しました。
今後、この講座をする事はないと思うので、
話を聞いている感じで読んでもらえたら嬉しいです😄
【生前整理】とは
こんにちは、
私の名前は和みと言います。
整理収納アドバイザーと生前整理アドバイザーをやっています。
今日は講座が終わった時に
『老後の不安を無くして、老後を楽しもう♪』と思ってもらえたら
大成功だと思っています😊
さて、皆さんは
終活・生前整理・遺品整理の違いはご存じですか?
遺品整理が
一番違いが分かりやすいと思いますが…分かりますか?
遺品整理とは
人がなくなった後に、
残された人がやる片付けの事であって
決して自分では出来ない最後の片付けです。
終活というのは、
エンディングノートを書いたり、
自分の葬儀の準備やお墓の準備など
死ぬための準備なんですね。
私が今回お話したいのは、
遺品整理でも終活でもなく、
生前整理についてです。
では、
生前整理とはなんでしょうか?という事になりますが、
皆さんは、
生前整理の意味を知っていますか?
元となる言葉があるのです。
ご存じの方も多いと思いますが、
テレビなどで活躍されている、
古堅順子さんという整理収納アドバイザーがいらっしゃいます。
古堅順子オフィシャルブログ
この古堅順子さんが
生前整理という言葉の生みの親です。
今、あちこちで生前整理という言葉を聞くことが出来、
私がこうして生前整理について発信できるのも
古堅順子さんが
『たくさんの人に使ってほしい』という思いを込めて、
この言葉の特許を取らなかったからだそうです。
そんな思いのこもった
この言葉の意味・語源は…
生きるために
前向きに
整えて叶える
理想の暮らし
この言葉から分かるように
生前整理とは決して『死ぬための準備』ではなく、
これからの人生を
楽しく送る為にある言葉なのです。
今回の講座では、
後悔。
しない、
させない、
生前整理。
をテーマにお話させていただきます。
ではまず、
私が生前整理を始めたきっかけについてお話しますね。
私は、
7年前に5歳年上の旦那を病気で亡くしました。
私たちには、3人の子どもがいます。
当時、子ども達は、
長女大学1年生。長男高校1年生。次女中学2年生でした。
旦那を亡くしてすぐは
私はとにかく役所関係の手続きが多くて
毎日毎日役所に通い、
多い時では、一日に2回3回と役所へ通いました。
旦那名義の持ち家の手続きでは、
法務局や家庭裁判所へも通いました。
その時の私の思いはただ一つ。
『子ども達の為に一銭たりとも無駄にしたくない』という一心でした。
手続きによって、得られるお金、得られないお金がありましたからね…
この時はまだ、
悲しんでいる暇なんてありませんでした。
幸い我が家の書類関係は、
私が一手に引き受けていたので、
『あれがない、これがない』と探す事もなくスムーズに各種手続きは進みました。
そんなこんなで、
手続き関係が全て終わった後、私に残ったのは、
何もやる気の起こらない気持ちと、
やっと感じた旦那のいない寂しさ、会えない悲しさ。
子ども達を一人で守らなきゃいけないという責任感、
取り留めのない恐怖心!
そして、旦那の遺品でした。
遺品整理が始まりました。
旦那は何も整理をしないで逝きました。
旦那の持ち物は、ざっくり分けると、
衣類や身支度用品などの日常使いのモノ。
漫画・CD・プラモデルなどの趣味のモノ。
アルバムや手紙など思い出のモノ。です。
私がこれらの遺品整理に取り組んだのは半年ほど経った頃でした。
最初に手に付けたのは、
日常使いのモノでした。
私にとって一番旦那を身近に感じるモノでもある反面、
残していて一番辛いものでありました。
それでも、比較的きれいな洋服や小物は、
息子へのお下がりにしました。
息子も『パパのモノ』と喜んで使ってくれたのが嬉しかったです。
お下がりにもならない着古した洋服などは処分した訳ですが…
この時の私の気持ちは、罪悪感しかありませんでした。
だから、なかなか手を付けられなかったのですが、
その罪悪感を中和させる事が出来た方法が、
自分のモノも一緒に処分する!という荒業でした。
遺品整理というより、
もう着ない、使わないモノのお片付け。という位置付けで処分していったのです。
とにかく、
旦那の洋服を5着捨てるなら、
私の洋服も5着捨てる、という無茶苦茶な方法です💦
もちろん私はこれからも洋服を着なきゃいけない訳で、
裸で過ごす訳にいかないので💦
これを機に新しい洋服を買う事もありましたが、
これが、少しずつ前へ進むキッカケになりました。
洋服以外の日常使いのモノも
旦那のモノは、私のモノと共に処分していきました。
そうして、少しずつ遺品整理が進んでいくと、
私の気持ちもモノも片付いていったのです。
こうして、
遺品整理を経験した私は、ある思いを強く持ったのです。
遺品整理の大変な思いを子ども達にさせたくない!
私の場合、私の遺品を整理するであろうと思われるのは子どもであって、
人によっては旦那さんだったり、奥さんだったり、
もしかしたら、お孫さんや姪や甥、親友かもしれませんね。
私の場合は子どもだと思うので、
私がいなくなった後、残された子ども達が今までと変わりのない生活を続けられるように、
そして私の残したモノで苦労しないようにする事が、
今の私が家族に対して出来る事だと強く思いました。
さて、ここから私の生前整理が始まりました。
ひとつポイントを上げるとすると
生前整理というのは、特別な事じゃなく、
いわゆる日々の生活の中での整理整頓・整理収納なのです。
そして遺品整理を目的とした整理収納は、
出来れば誰かと一緒におこなってほしいと思います。
一緒に片付ける人は
将来自分の遺品を整理する事になるであろう人と、
一緒に片付けるのが一番いいと思います。
もし遠くに住むお子さんがいらっしゃるなら、
せっかくの機会ですので、たまには帰省してきてもらって、
一緒に片付ける事もおススメです。
とにかく出来るだけ一人でやらない事。
これが一番大切なポイントなのです。
なぜ、一人でやらない方がいいのか
先に結論を言いますと、
まずは、単純に体力的にしんどい。
40代、50代でも集中して片付けると案外しんどいものです😅
そして、一人でやらない事の一番の利点は、
大切な人に後悔させない為なのです…
ではなぜ一緒に片付ける事が
残された人に後悔させない事になるのか、を
お話したいと思います。
実家の片付けをして感じた事
私の実家は
京都の地方都市にあります。
両親と兄家族が住んでいます。
その実家に片付けの手伝いに行ったときの話です。
(当時の)母の心配事は生前整理であり、
緊急入院時の荷物を家族が分かるように
まとめて置いておきたい!という事でした。
そして、趣味のパッチワークの布をちゃんと管理したい!という
希望もありました。
家は一軒家ですが、
両親のスペースは6畳一間です。
(片付けの様子は割愛しますが)
部屋のスペースに合わせたモノの量にすべく
たくさんのモノを母の判断で処分していったのですが、
母がどういう基準で、いる・いらないを決めているのか、
残すモノに対する思いを知る事が出来ました。
まさに、これが、
一緒に片付ける事の最大の利点なのです。
将来、母の遺品を整理する時がきたら、
(いたって元気ですよ💦)
『これは、大事にしていたから使わせてもらおう』
『これは、あんまり好きそうじゃなかったから処分してもいいよね』
という事がわかり、
遺品整理が罪悪感を伴う事じゃなくなるのです。
これが最初に言った
大切な人を悲しませない為になるのです。
だから、自分の生前整理も、ぜひ、
自分の後始末をしてくれる事になるであろう人と一緒に
取り組んでほしいのです。
こうして
順調に片付けを終えた母は、
空いたスペースに
緊急入院時の荷物を準備しておく事が出来、
趣味のパッチワークの道具も見直したことで、
『また取り組んでみようかな😉』と
気持ちが前向きになったそうです。
これらの経験から学んだ私の生前整理
生前整理をしようと思うと
【死】を意識してしまう人もいると思うけど…
生前整理は、
そんな先の事の心配事はとっとと片付けちゃって、
これからの人生を思う存分楽しもう!
という事なのです😏
だから私は、
整理収納で部屋を片付け、
好きな事にお金を使える様に節約の事を考えたり
若々しく老後を楽しみたいからアンチエイジングに励んだり、
何も考えずに趣味に没頭したり
しているのです😁
皆さんもぜひ、
楽しい老後の為の早めの生前整理
…考えてみて下さい🤔
ご清聴ありがとうございました
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